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中卒女子の厳しい現実 まみこ

公開日: : 最終更新日:2015/05/07 取材報告

まみこさん(23歳・仮名)は、美容師の見習いをしています。
学費も自分で出しているほどの頑張り屋ですが、生活は楽になりません。
親の再婚という悲しい家庭環境の中で過ごしてきた彼女もまた、貧困女子なのです。

中学1年のとき、両親が離婚しました。母親が追い出されたため、父と2人暮らしをすることになりました。
父はトラックの運転手をしており、コワモテで近寄りがたい男です。家の中でも大声で怒鳴ることがよくありました。母は優しい人でしたが、父の言いなりで、自分の意見をはっきり言えない人でした。
そのせいで、たとえ自分が正しいと思っても、父の言うことには逆らえない家庭だったんです。
離婚の原因はハッキリ知りません。ただ、中学1年の夏のある深夜に、両親が言い合いをしており、母が泣きながら「いいかげんにして」と言っているのを寝ながら聞いていました。母が反論するのを聞いてドキドキしながら布団にいたのを覚えています。それから数日後に母は出ていきました。「ごめんなさい」と言い残して。

中学3年の春休みに、父が再婚しました。
義理の母には中1の娘がいたので、妹ができたんです。
最初の数ヶ月は妹とも仲が良かったんですが、徐々に仲が悪くなりました。
妹はおねだり上手で、母や父に何でも買ってもらいましたが、私はあまりものを買ってもらえませんでした。それを見ていた妹は、私をよその子扱いするようになり、だんだん生意気な口を聞くようになったんです。
私は家族の中で浮いた存在になり、寂しさもあって、素行の悪い友達とつるむようになりました。いわゆる不良少女ってヤツです。
勉強もできなかったし、早く家を出たかったので、中学卒業と同時に、家を飛び出しました。もちろん高校には行っていません。
義母の清々したような顔が今でも忘れられません。
その後、友達の家を転々としたのですが、そんな生活が続くわけもなく、叔母さん(父親の妹)の家に泣く泣く相談に行きました。叔母さんは昔から可愛がってくれる優しい人だったので、何とかしてくれると思ったんです。叔母は私が家を出たことを全く知りませんでした。
父とは何年も連絡を取っていなかったそうです。すぐに父に事情を話してくれたようですが、父に言っても駄目だと悟ったようで、叔母さんの旦那さんが所有するアパートの一室を貸してくれたんです。
「家賃は出世払いでいいからね」と言われた時、私は大泣きして叔母に抱きつきました。
その後、18歳までファストフード店でアルバイトをして生計を立てました。家賃も月に2万円を支払えるまでに成長しました。とはいえ、月に10万円程度の手取りしかありませんでしたが。一生このままは嫌だなと思っていた頃、美容師の専門学校の前を通ったときに、「これだ」と思いました。
美容師になりたいと。すぐに勉強し、高卒認定を取り、専門学校を受験しました。
受験の日、父に専門学校に行きたいと相談しました。父は「学費くらいはだしてやると」と言ってくれたので、安心しました。そして、さすが父親だと見直したんです。ところがその3日後、やっぱり学費は出せないと。
妹の学費やら習い事なんかで、家計に余裕がないとのことでした。たぶん、義母に出すなと言われたんだと思います。少しでも見直した父にも裏切られ、悔しさと寂しさで数日泣きました。

美容師の専門学校には、奨学金制度を利用して通いました。
今は卒業し、美容師見習いをしています。就職先は学校が探してくれます。
社員寮のある美容院なので安心感はあるのですが、手取り給料は9万円程度。さらに奨学金の返済が月に25,000円あります。
結局は、ファストフード店でバイトしていた頃と変わりのない生活です。
貧困生活がいつまで続くのか不安な毎日ですが、友達からは
「夢がある生き方だよね」って言われます。
実際はそんなに充実してないので、すごい違和感があります。

もう、死ぬまで貧困なんだと諦めています。

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