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資格にこだわる貧困女子 ともこ29歳

公開日: : 取材報告 ,

ともこさん(29歳・仮名)は、決して頭の悪い女性ではありません。
国立大学を卒業し、教員免許も持っています。
しかし、現状の暮らしはさまに貧困女子そのものです。
月収8万円ほどしかありません。
普通に働くことでは満足できないのでしょうか。

さいたま市の一般家庭で育ち、子供の頃から特に不自由なく
生活してきました。
小さい頃からの夢だった小学校の先生になろうと思い、
高校時代は必死に勉強し、地元の国立大学に入学しました。
大学時代もアルバイトをすることなく、親のお金で勉強させて
もらっていました。学部の勉強はもちろん、教職課程の勉強も
しっかりやっていました。

大学3年のとき、初めて彼氏ができたんです。
彼も真面目に勉強するタイプで、成績も良く、
教員を目指す夢も同じだったので、お互いに惹かれました。
今思えば、この時期が一番幸せだったのかもしれません。
親のお金で勉強し、彼氏とデートする日々。
大きな苦労なんてなかったんですから。

大学4年のとき、教員採用試験がありました。
私も彼も教員になることだけを考えていたので、
一般企業の就職活動はやっておりませんでした。
お互い1次試験には合格しました。
そして、彼が実家に招いてくれたんです。
広い庭のある立派な家でした。
彼のお父さんは県会議員をやっているそうです。
広い家以外にも、県内にいくつもの賃貸住宅がある資産家です。
彼のお母さんは、2人も教員になったら将来の話をしにきて
と言っていました。

教員採用試験の二次試験、私は不合格でした。
彼は合格でした。二次試験さえ合格できれば、
お父さんの口利きで面接試験や小学校への採用は
特に問題ないとのことでした。

大学卒業後、私は教員採用試験を受け続けました。
小さい頃からの夢だったし、彼と結婚もしたいと思っていたので。
しかし、3年連続で不合格。
結局、教員は諦めることにしました。
このとき、彼にフラれました。

その後、働きもせず親元にいると、
「無職の子は恥ずかしくて置いておけない」
と言われ、勘当同然で実家を出されました。
実家と同じさいたま市の外れのほうにある家賃2.5万円の
安アパートを借り、生まれて初めての一人暮らしです。
少しのお金は両親からもらいましたが、
それもすぐに尽きるので、アルバイトを始めました。
このとき、将来的には社会保険労務士になろうと考えていました。
結婚してからも続けられる仕事だし、何より手に職を付けたかった
からです。

社労士の勉強をしながらのアルバイト生活は、
苦しいものでした。
月の収入は8万円。
生活費で全額残りません。

家賃 25,000円
光熱費 10,000円
携帯代 10,000円
食費 15,000円
生活雑貨 15,000円
教材費 5,000円

これで毎月8万円を使い切ります。
洋服も満足に買えない生活でした。

この生活を4年以上続けていますが、
社労士試験は4年連続で不合格しているところです。
あと1回受験して合格しなかったら諦めようと
思っています。
本当は諦めたくはありませんが、仕方ありませんので。
社労士になって、仕事が慣れた頃に結婚して、
余裕のある生活をすることが出来れば嬉しいのですが。

しかし、もうすぐ30歳になる女が、
こんな生活をしていて、結婚なんてできるだろうか
って思うこともあります。
今まで勉強ばかりで男性ともお付き合いしたことないし、
恥ずかしいくらいに貧困女子だし。

今年の社労士試験に合格できなかったら、
将来について考え直してみようと思います。

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