貧困女子大生の目指す道
貧困生活を送る女子大生
夢の実現のため、自らが働いて学費を捻出している
女子大生がいます。
仕方がないのかもしれませんが、彼女の生活は貧困です。
しかし、その生活から脱する兆しがあるようです。
大学に行く理由
都内の薬科大学に通うS美さん(21歳)は、
母子家庭で育ちました。
母親が女手ひとつで必死に育ててくれ、
今でもとても感謝しています。
親子の仲もよく、今でも一緒に生活をしています。
しかし、近所に住む同級生の母親と比較し、
自分の母親は効率的に働いていないと思うことがありました。
S美さんが小学生の頃、同級生の母親も自分の母親も
パート勤務でした。
同級生の母親は薬剤師をしており、最近知ったのですが、
時給2300円で働いていました。
それに対し自分の母親は時給880円でした。
同じ1時間なのに稼げるお金に差がありすぎる。
そう思ったS美さんは薬剤師になりたいと思うように
なったのです。
将来の夢
しかし、S美さんの将来の夢は、キャリアウーマンでは
ありません。
結婚して兼業主婦になり、旦那と子供たちに囲まれた
幸せな生活を送ることです。
但し、パート勤めするなら効率的に働きたいという
思いがあるので、薬剤師になって1日5~6時間くらい
働きたいと考えているのです。
夢の実現のため、薬科大学に入学しましたが、
6年間にかかる学費は決して安いものではありません。
その学費を母から全額出してもらえないことも知っているので、
自分でアルバイトをしながら苦学しているのです。
アルバイトは自宅近くのファミレスのウェイトレスと
宅配業社の荷物の仕分け作業を掛け持ちしています。
月の手取りは2ヶ所合わせて10万円ほどです。
月10万円稼いでも、そのほとんどが学費に消えてしまい、
生活は貧困状態です。
そんなとき、アルバイト先の同い年の女の子に
言われました。
「S美だったら可愛いから、もっと効率的に稼ぐ方法があるよ。」
その仕事は水商売でした。
そんな仕事はしたくないと思っていましたが、
「効率的」という言葉に魅力を感じてしまいました。
高時給の仕事
すぐに水商売系の求人を見てみると、
時給3000円以上の応募がゴロゴロありました。
これなら短時間で30万円以上稼ぐことも夢ではない。
学生時代だけやってみるのも悪いことではない。
薬剤師になって幸せな結婚生活を送るための試練だ。
そう思いながらも、そのような仕事をしていることは
母親には言えないとも考えていました。
今、彼女は貧困から脱することができるのかの
分かれ道にいます。
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