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貧困女子とヤマト運輸の仕事

公開日: : コラム

ヤマト運輸で働く貧困女子

ヤマト運輸で働く加奈子さん(32歳)の話です。

彼女の生活は収入面から見ても貧困女子そのものです。
しかし、それほど不幸せというわけでもなさそうです。

最近、ニュースで話題になることが多いヤマト運輸ですが、
彼女は「最高に働きやすい職場」だと言います。

 

親の望む道からの脱線

加奈子さんは有名私立大学を卒業し、大手銀行に入行しました。
これは銀行勤務の父親の影響であり、母親の希望でも
ありました。

特に母親からは、女の幸せについて言われ続けてきました。
銀行という職場で仕事のできる真面目な男性と知り合い、
結婚することが女の幸せの大前提だと言われていたのです。

そんな両親の勧めもあり、都市銀行で働き始め、
26歳のときには、3つ年上の男性社員と交際を始めました。

このときは、幸せだったし、両親にも感謝していました。

ところが交際2年目のときに、彼氏の浮気が発覚し別れることに
なりました。
それから1年後、立ち直った彼女は別部署の男性社員と
付き合い始めます。

当時、もうすぐ30歳だった彼女は結婚を焦っていました。
そんな彼女の言動がイヤになった彼から、

「そんなに結婚を焦っていない。」

と言われ、最終的に別れることになりました。

30歳を目前に控え、恋愛と仕事のどちらもうまく
行かなくなった加奈子さんは、両親に相談することなく
退職してしまいました。

そのことで、両親に自宅を追い出されてしまうのです。

ヤマト運輸の契約社員になった

元大手銀行に勤めていた加奈子さんが再就職に向けて就活すると、
あっさりと3社から内定をもらいました。

そのうちの1社の中堅の商社に入社し、新たなスタートを
切りました。
給料は前職の半分ほどでしたが、業務内容も職場の雰囲気も
気に入っていました。

実家にいられなくなった彼女は賃貸アパートで一人暮らしを
していました。
再就職してから半年、一人暮らしにも仕事にも慣れたころ、
久しぶりに実家に遊びに行くと、母から驚くべき言葉を
言われるのです。

「なんだか出戻り女みたいね。」
「銀行辞めたことをご近所さんに知られたくないわ。」

加奈子さんはとても悲しくなり、もう二度と実家には
帰らないと決めたそうです。

更に同時期に、職場の人たちの噂話を偶然聞いてしまった
そうです。

「うちの会社の取引銀行で働いていたから採用された。」
「表面上は仲良くしていたほうがいい人らしいよ。」

彼女は働きやすい職場だと思っていたのですが、
実は当たり障りがないようにと思われていただけだったのです。

彼女は何とも言えないショックと寂しさから
家に引きこもるようになり、会社も辞めてしまいました。

それから3ヶ月後、そろそろ働かないと家賃も払えなく
なりそうになり、ヤマト運輸でアルバイトを始めました。

早朝2時から6時までの4時間で、仕事はメール便の
仕分け作業でした。
職場はベース店と呼ばれる荷物を集約する場所です。

時給は1,200円。月のお給料は10万円前後です。
アラサー女性が十分に稼いでいる額ではありませんが、
何のしがらみもなく、楽しく働ける場所です。

そして、アルバイトを始めて1年が過ぎようとしているとき、
社員の人に「契約社員にならないか」と言われました。

貧困女子からの再スタート

加奈子さんはすぐに契約社員になりました。

業務内容、時給は変わりませんが、労働時間を
1時~6時からの5時間にしてもらいました。
残業はやっても50分間のみ。

もちろん、残業代はキッチリと頂けます。

やっている仕事は、ヤマト運輸のごく一部の作業だし、
誰にでもできる仕事です。
しかし、大手企業で働いている喜びと、働きやすい労働環境、
そして、働きやすい人間関係にとても満足しているようです。

今後もこの会社で続けていくか、もっとお給料の良い職場に
転職するか、のんびり考えていくそうです。

今は貧困女子であったとして、精神的に落ち着いて生きていれば
よいのだと考えています。

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