貧困女子をねらった資格ビジネス
貧困女子を食い物にする資格ビジネス詐欺が横行しています。
英会話、パソコン系の資格、花嫁修業系の資格など、様々な資格ビジネスが貧困女子たちを待ち受けています。なぜ、所持金の少ない彼女たちが被害に遭うのでしょうか。
そもそも、女性は具体的な対価が見えないサービスの被害に遭う傾向が強いです。自己啓発セミナーなどに女性が多い理由もそこにあると思います。
なかでも貧困女子は『自分に自信がない』、『現状から脱却したい』と考えている人が多く、資格を取得することで自信を付けたり、不安が解消されると思い、大金を払ってしまうことがあるようです。
都内のボロアパートに住む好恵さん(仮名・26歳)も資格ビジネスの被害に遭った一人です。
彼女はOL時代に同僚社員から受けた嫌がらせにより、精神的におかしくなり、退職を余儀なくされ、現在は週に3回のアルバイトをしながらギリギリの生活をしています。貯金などほとんどありません。
そんな彼女が被害にあったのは、池袋で買い物をしていたときです。男性に声を掛けられ、英会話教材を勧められました。最初は無視していたのですが、「今後仕事をするにあたって絶対に必要となる」の一言で足を止めてしまいます。とりあえず無料の体験学習だけでもということで、近くの雑居ビルの一室で英会話教材を試します。その部屋には数人の女性が教材を試していました。女性たちは教材を気に入っている様子でした。よく考えればサクラだったのかもしれません。
体験学習のあと、スーツを着た男性スタッフから、英会話の能力があれば仕事に就きやすい、海外旅行が100倍楽しめるなどと言われ、契約書にサインしてしまいました。総額25万円です。現金を持っていない彼女はクレジットカードで購入しているので、現在も支払いが続いています。
しかし、ずっと続くと言われていた無料のアフターフォローや英語テストは無くなり、教材販売の会社には電話もつながらないと言います。
好恵さんがあった資格ビジネス被害のように、大金を支払ったうえに、説明されたサービスが提供されない詐欺や、スクールの閉鎖によるサービス中断(債務不履行)が多発しているようです。
本来なら契約解除や損害賠償請求ができるのですが、実際には支払ったお金を取り戻すことは難しいのが現状です。
路上で資格教材やスクールを勧めてくる人間は、貧困女子が押しに弱く、自分に自信がないことを知っています。だからこそ、強い態度で勧めてくるのです。このようなビジネスは今後も増えていくと思われます。
被害に遭わないためには、その場で契約せず家に持ち帰り慎重に契約を検討することが重要です。
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